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東京生活を楽しんでいましたが、ロンドン移住することになりました


by onoz223

宗教あれこれ

課題の提出をし、まだ発表が残っているので完全に終了したわけではないのですが、一息ついています。で、下の不思議なinvitationを受け、「エクシェルシオル」に行きました。
エクシェルシオルで談笑→ネパール料理クンビラで食事→ボーリング で、帰宅は1時すぎ。

今日印象に残っているのは、北アイルランド人のマックから北アイルランドの紛争について教えてもらい、(私の事前知識は、IRAの存在と、それがロンドンの地下鉄にゴミ箱がない理由である、ということだけだった)そこから話が広がって他の地域で起こっている宗教紛争の話になったこと。北アイルランドのケースもそうだとマックが行っていたけど、インド・パキスタン紛争にせよ、イスラエル・パレスチナ紛争にせよ、他国の介入・統治がその起源にあるのではないか、ということで意見が一致した。私の知識は浅すぎるので、elaborateできないのですが・・・。
明日うちに来る際に、北アイルランド問題に関して詳しく説明している本を持ってきてくれるらしい。楽しみ。ちょっとは勉強しよう。




インド人のAJが、ネパール語の意味を理解したので、私が「ネパールの言葉とインドの言葉(いっぱいあるでしょうが・・・)て似てるの?」と聞くと、あたりまえじゃん!という顔で、「同じヒンズーの国だからね!」と返しました。
私:「え?仏教国じゃないの?」
AJ:「仏教はヒンズーから派生したんだよ。」
ハッキリ言って、恥ずかしかったです。仏教徒ではないにしても、お寺のたくさんある日本に住みながら・・・。こんな基本的なことに無関心でした。

実家は神道ですが、私自身は、無宗教です。
昔、「日本人が海外に出たら、無宗教とは言ってはいけない。神を信じないなんて、人間性を疑われてしまう。」という論を、何度か耳にしたことがあります。
今思えば、それは嘘だし、(私のヨーロッパ人の友人の多くは無宗教で、その選択に自信を持っている)もし、仮に信仰を持つ人ばかりが回りにいたとして、だからといってその場を取り繕って、「仏教徒です/神道です」と言うのは、逆に人間性にとって問題ではないかな。無宗教が珍しい存在なら、無宗教である理由を説明すればいいのではないかと思います。

無宗教である、と言っても、「かたちのないもの」を全く信じていない、という訳ではありません。「ご先祖様」(といっても、ひいおばあちゃん、ひいおじいちゃん、そして昨年他界した母方の祖父)の魂は存在していると思っています。お墓参りに行く際や、自宅にいるときなど、心の中で語りかけます。でも、これは「マイ信仰」なので、宗教とはかけ離れてますね。

3年ほど前、イスラエル出身の女性Aさんと六本木を歩いていました。すると、私たちのすぐ近くで車の衝突事故が発生。びっくりしたのですが、どうやら人的被害はなかったらしい。
その様子を見て、Aさんは
「ああ、カバラ」(カパラ、だったかもしれません。ハッキリと覚えていないので。)
とつぶやきました。

「どういう意味?」と聞くと、

「ユダヤ教の言葉で、被害はあったけれど、命が失われたり、心が傷ついたりするようなダメージはなかった。被害は物質的なものだけ、というときに、カバラ、というのよ。」
と教えてくれました。
私はその言葉がとても気に入り、ユダヤ教は信仰しなくても、「カバラ」の概念だけは、自分の辞書に加えたいな、と思いました。(つまり、なんでもありです、マイ信仰。)

確固とした信仰を持っていらっしゃる方からすれば、私のような考えは邪道かもしれません。
でも、私の周りの人は、私が特定の信仰を持つ人の選択をリスペクトするのと同様、宗教を持たないという選択をリスペクトしてくれているのが嬉しいです。
by onoz223 | 2004-11-27 03:39 | diary