人気ブログランキング | 話題のタグを見る

東京生活を楽しんでいましたが、ロンドン移住することになりました


by onoz223

Before Sunset

現在公開中の"Before Sunset" はとても不思議な映画でした。
登場人物は2人だけ。映画の中で起こるのは、2人の会話だけ。
でも、映画が観客にチャレンジするというか、観客が映画を見ながら自分の人生を振りかえってしまう、そんな映画だと思います。(自分の場合はそうでした。)

詳しい内容は避けますが、過去のある一瞬を共有した男女2人が再会して、お互いの人生を報告しあう、というのがメインのストーリーです。

ネタバレはないつもりですが、感想を少し述べているので、念のため



職業的に成功して、美しい家族がいて、いい家に住んで、それでも人生に物足りなさを感じる、とある人が言ったら、どう思うでしょうか。
私なら、それだけを聞いたら、なんて自分に酔ってる人だろう、いい加減にしてよね、と思うかもしれません。「世の中には十分に食べるものもない人がいて・・・」なんて嫌味なお説教をたれるかもしれません。でも、やっぱり悩んでいる人にとって、「物足りなく感じる」というのは事実で、それはその人にとっては案外深刻な問題かもしれない。
そもそも、「幸せ」とは?「満ち足りた状態」って何?そんなものを求める必要すらあるのか?

そんな、普段考えもしないことをふと思ってしまう映画でした。
路上販売されている BIG ISSUE(¥200) でも特集してます!

笑ったところが、アメリカに住んでいたことのあるフランス人女性が、What do you miss about living in the States? と聞かれて、(注・文を完全に記憶してないので言い方は違ったかもしれません)
「表面的ではあっても、Nice なところ・・・みんな、How are you? って聞かれると必ず Great! って答える。」と言った箇所。私も、前からそれ思ってたんです。挨拶で何か聞かれると、アメリカンは大抵 Great! って答えますよね。仕事は? Great! 学校は?Great! みたいな。実際は全く Great でなくても。聞くほうも Great 以外の答えは期待してないんじゃないかな・・・。挨拶がてらの質問なのに、「いや~実は問題があって・・・」って言われたら困りますよね。でも、アメリカンの nice なところは私も好きだな。(えらそ~にすみません)
by onoz223 | 2005-02-13 00:13 | movies