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東京生活を楽しんでいましたが、ロンドン移住することになりました


by onoz223

★南の島でちょこっとおしゃべり★

旅行前、母と妹から「●●のバッグを買ってきて」と頼まれていました。
私も彼も、ブランド品をみて「これいいなぁ」と思ったことがないので、(化粧品は別!)何度かDFSに足を運んでも何を選んでよいやらさっぱりわからず。ちょっと仕立てのよいバッグを持つことのよさが全くわからない私はセンスのない人間なんだわ・・・。
旅行最終日、一人でまたDFSに足を運びました。で、まっすぐ●●の店へ。が、やっぱり何を選んでよいのやら全くわからず、店員さんの May I help you? に甘えることにしました。
「母と妹からここのバッグを買うよう頼まれているんだけど、何を買えばよいやらさっぱりわかりません。助けて。」
お母さんはどんな感じ?などと色んな質問をしながら適当なものを出してくれ、丁寧に応対してくれた店員さん。

ひととおり買うものが決まったあと、



「君のアクセント・・・どこで英語を学んだの?」
という店員さんの一言から、ショッピングそっちのけで長い立ち話になりました。私の英語は基礎がしっかりしてないので、常にその時よく会話する人の影響を受けます。学校教育ではアメリカ英語→イングランドで友人の影響を受け→今はスコットランド人と暮らしてる、という過程の中で、日本人独特の日本語風アクセントっていうのもしっかり残ってて、も~わけのわからないハチャメチャなアクセントになっております。私流ってことで普段は気にしてないのですが。
彼はそんな変なアクセントが好きだって(あ、おせじか)。
この店員さん、名前はポール(仮名)。

私:『あなたはチャモロ(グァムの先住民)?』
ポール:『うん。でも、チャモロとはいえ、ほとんどのチャモロと同じように、僕もフィリピンの血が混ざってるし、名字は●●(Gomez とか Diaz みたいなラテン系の名字)だよ。』

小さな島のグァムは、時代の変遷とともに、スペイン→アメリカ→日本→アメリカの領土となり、フィリピン移民が多く、周辺の影響を受けずにはいられなかったらしいです。

『祖父母はチャモロの名字を持ってるんだけど、それはチャモロ語で"永遠"っていう意味なんだよ。気に入ってるんだ。』と教えてくれた時点で、彼の話し方が camp (おねえ言葉)なのに気付いて、余計リラックスしてしまった。(ダブルスタンダードもはなはだしい?)

地元の新聞で、グァムのあちこちの海辺は、汚染のために遊泳禁止区域になっていることを知りました。ポールも、そのことに話が及ぶとさみしそうな表情に。『米軍基地の影響も大きい。それとほかこともあるし。』 きっと「ほかのこと」のひとつは日本の観光業なのだと思うけれど、日本人である私に気を遣ってそこは言葉を濁していました。『変化があるのはしょうがないことだけど・・・ただ、こんなに急速な変化がくるとは・・・』と。

私が地元の人はどこに住んでるの?と聞くと、彼は即答で Away from here! と答えたのが印象的。DFSは観光ホテル街の真ん中にあります。地元の人にとっては避けたいエリアなんだな、と思いました。

君たちに車で島の観光案内してあげられるよ、と言ってくれたのですが、帰りのフライトの日なのでムリ。「じゃあ次来た時に」って、きっともう来ることはないと思いつつうなずいてしまいました。メールアドレスだけ交換。

もうポールと会うことはないだろうけれど、印象的なショッピングになりました。
by onoz223 | 2005-05-21 18:26 | diary